第1回定例議会 一般質問:医療センター問題について

医療センターの建替えについて 事業費拡大

今議会において、新病院に係る総支払額は利子等を含め約807億円から約888億円となり、病院事業会計負担総額約390→432億円一般会計の負担額は約417億円→456億円へ増額との説明がありました。

※本会議配布資料 基本構想から現在の実施設計までの工事費の推移

工事費は、基本構想255億円から始まり、実施設計では院内保育所を含まず、現在571.2億円にまで増額していますが、その他の項目はそれほど大きな差はありません。

船橋市新病院は全室個室に固執  

他病院の建替えと比べて違うのは、全室個室であることです。現在、建て替えを進めている公立病院の個室率を千葉市立新病院 2次救急(約46~47%)以外にも調べてみました。

R7.3開院予定(3次救急)横須賀市立うわまち病院 20%

R8開院予定(3次救急)小田原市立病院 30%

R8年度開院予定(2次救急)松本市立病院 50%、

R10年度開院予定(3次救急)釧路市立釧路総合病院 概ね30%、

令和10年度開院予定(2次救急)柏市立柏病院 個室率3~4割程度

R10年度開院予定(2次救急)神戸市現在基本設計の段階であり、収支をみながら検討している、とのこと。

 公立の全室個室事例もありましたが、個室率設定への過程は、検証委員会や基本計画策定の中で審議を経て設定していました。

 本市においては、個室率について公の場で検討していません。個室化(各部屋にエアコン、トイレ設置)にはお金がかかることは容易に想像つきますが、お金の話は出て来ません。こんな進め方で良いのでしょうか。

 きちんと個室率3割、5割、10割に設定したら、経営、運営、病院稼働率にどう影響するのか、事業収支計画と照らして考えるのはごくごく基本的なことだと思います。 

 医療センターは、医療センター経営だけではなく一般会計(市のお金)が入ります。だからでしょうか。市民の税金が入るのですから、市民にとってどれほど有益なのか、良いね、と思えるのか、病院経営もしっかり市民に示すべきです。