活動報告№46 子ども達を支える地域の仕組みづくり

close up of hand holding an autumn maple leaf
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子どもだけの留守番や外出を「置き去り」とし「児童虐待」として禁止する埼玉県虐待禁止条例改正案が埼玉県議会に提出され、今議会採決(10月13日)されます。すでに自民・公明両党の賛成多数で委員会を通過、可決成立する可能性があります。(10月10日条例改正案取り下げ)

「うそでしょ?」
受け入れ先、行き先が十分でない中で、こんな条例が出されること自体に驚きです。仕事が出来なくなってしまいます。「こんなの無理」って当たり前に考えられないものでしょうか。

二和・三咲地区の児童数 二和東5丁目市有地活用事業の整備の方向性から

活動報告にも取り上げました二和東5丁目市有地活用事業の整備の方向性についての地元説明会が7月23日がありました。課によると111名程度もの参加があったとのことで、関心の高まりを実感しました。

説明会の周知は町会・自治会を通した案内と広報、HPであり、子育て世代の参加は少なかったように感じます。久しぶり、1度きりの説明会、案についての広く意見を募らないまま8月10日に政策決定(最終決定)とはあまりにも早すぎるのではないでしょうか。今までの市民からの意見徴収は何だったのか、説明会から何を得て反映したのか、不透明です。https://www.city.funabashi.lg.jp/shisei/keikaku/008/p071512_d/fil/giji050810.pdf

7月23日の説明会では、出張所・児童ホーム・老人憩いの家を入れた複合施設は「整備しない」というもの。なぜ児童ホームを無くしたのか、代替案の検討状況について確認しました。

市→児童数の減少、来館者数の減少。児童ホームは新設しない方針。

実際は…減っていません。随分前から「複合施設を整備しない」は決められていたことではないでしょうか。二和向台駅前開発は三咲小の目の前なので、三咲小の半数程度の子ども達にはそれほど大きな影響はないかもしれませんが、二和・大穴地区には児童ホームはありません。

 児童ホームに関しては、H27~H31子ども子育て支援事業計画第1期には掲げられていなかった「児童ホーム未整備地区への設置検討」が第2期R2~の計画ではちゃんと位置けました。計画の中で検討を重ねてきたはず。今回の議会答弁から、今後児童ホームは整備しないとし、未整備地区には「巡回児童ホームなどで補完」とします。

児童ホームは、18歳未満の児童が、誰でも自由に遊べる、子どものための場所です。誰でも気軽に利用出来る施設として、乳幼児には支援センター・児童ホーム、小学生には、児童ホーム・船っこがあります。児童ホームは中高生利用も少なからずありますが、中高生向けの整備にはなっていません。市は中高生の居場所は部活や塾などがある(ので必要性は低い)、とします。中高生が心地よく過ごせる居場所を本気で考えて欲しい。図書館にしても、もっと学習スペースを広くしたり、勉強しやすい環境をつくって欲しい。

 さらに、児童ホームは、学校に合わない児童生徒の居場所にもなります。トー横に溢れる子ども達…もっと第三者の大人が関わり、子どもたちの成長を支える地域を作りたい。その核になり得る1つが、子どもの為の施設である児童ホーム(児童館)だと思います。

埼玉県議会の動きも、今回の市の決定も、子育て支援に逆行しています。当事者の声をもっと聴いて、反映されるよう頑張ります。